石けん素地の原料って?知る人ぞ知る肌トラブルの原因がここに

純粋な石けんは、油脂、水、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)の3つの原料のみで作られています。

成分表示のところに、「石けん素地」と書いてあるものが純粋な石けんになります。

石けん素地だけのものもあれば、石けん素地の他にカタカナやアルファベットなどの成分が書かれているものもあります。
その成分の多くは、保存料などの化学成分(人工成分)ですね。

中には、表示のところに石けん素地の文字はなく、○○脂肪酸、カタカナやアルファベットなどの成分が書かれているものもあります。

中和法で作られているものがこれに該当します。
(企業で作られてる石けんはこの方法が多いです)

中和法に関しては、こちらの記事に書いてます。

これ以外の表示のものは、たとえ商品名に石けんと書かれていても果たして石けんと言えるのかどうか。。

話は戻って、この「石けん素地」。

純粋な石けんということには変わりないのですが、実はこれが曲者なんですね~

なぜなら石けん素地だけでは、どんな油脂で作られているのかわからないから。

ここが最大の落とし穴なんです。

以前、某化粧品メーカーの石けんがとても興味深かったので、成分を詳しく知りたくてサイトを調べましたが詳細が見当たらず問い合わせたことがあったんです。

そのときに原料油脂だけ教えていただけました。

パーム油とヤシ油(ココナッツ油)」でした。

配合量まではさすがに教えてもらえませんでしたが^^;

 

 

パーム油を配合すると溶け崩れにくくなるので石けんに多く配合される場合が多いのですが、刺激を感じたり肌トラブルを起こしてしまうというお声をちょくちょく聞きました。

ヤシ油(ココナッツ油)は、石けんには欠かせない泡立ちを豊かにするので必要な原料ですが、多く配合すればするほど泡立ちが豊かになり、刺激も比例して高まるという悲しい現実が。。

随分前に実験で、パーム油100%とココナッツ油100%で作ったことがありました。

手作りの石けんなので市販の石けんよりは違和感はなかったですが、パーム油100%は溶け崩れにくさは素晴らしいの一言ですがとにかく泡立ちがよくない。刺激も少し感じました。

ココナッツ油100%は、それはもうブクブクの泡立ちに感動!
いつまで経っても泡が消えないので心地よく洗えましたが、その後の肌がね、パキパキに乾燥しました。

連日で使用していたらだんだんとヒリヒリしてきたので即使用を中止しました。

製法は違うなれど、10年以上石けん作りに携わり、数え切れないほどさまざまな石けんを作って使ってきたので油脂の名前を聞いただけで、ほぼどんな石けんなのかわかるんですね。

使用感の違いは必ずしも油脂の種類だけではないけど、石けん自体の特徴である泡立ち、泡質、溶け崩れにくさ、刺激性やしっとり具合なども大きく違ってきます。

私自身、肌が敏感なほうなので違いをはっきり感じます。

他に、どんな植物エキスや美容成分を配合しても、石けんの使用感や感触は原料油脂によって大きく左右されると言っても過言ではありません。

でもこれは、お肌の敏感な方でなければ気づかないかもしれません。

実際、我が家のダンナさんはよっぽどでない限り気づきません。それはそれで羨ましいですが。。

あるいは、他の石けんを知らないから気づかないだけかもしれません。比べようがないから。

手作り石けんを知ってから、私は気づきました。

自分の肌がいい実験材料でしたね。

面白いほどに使用感の違いや効果の差が出ました。

企業でも、石けん素地に使用する油脂まで肌のことを考えてくれたらきっと、肌トラブルに悩まされる方は今よりも減ってたのかな!?と思わずにいられません。

なぜ、パーム油とヤシ油が多いのか。。

ズバリ!コスト的な問題で、安価に手に入るということが一番の理由だと思われます。

それに加え、パーム油は固く溶け崩れにくい石けんになる、ヤシ油は泡立ち豊かな石けんになる。

石けんに必要な条件としてバッチリ当てはまることも大きいと思います。
おまけにパーム油は、人工的にどんどん作られているので使わない手はないでしょうね。
※熱帯雨林を伐採して、パーム油を採るためにアブラヤシを育てています。

配合量に関しては企業によってさまざまだと思いますが、「石けん素地」と表示されてる場合は、原料にほぼパーム油やヤシ油が使われていることでしょう。

市販の石けんが合わない方は、石けん素地の原料を問い合わせてみてはいかがでしょうか。

新たな発見があるかもしれません。