石けんの性質は油脂(あぶら)で決まる

石けんと言えば、基本的に汚れを落とすものなので、まず洗浄力が高くなければなりません。

そして、直接お肌に触れるものなので、できるだけ刺激の少ないものでなければ肌トラブルを起こしてしまいます。

この2つの特徴を満たしている油脂(あぶら)が石けんのベースになれば使い心地の良い石けんができます。

この2つの特徴を満たしている油脂とは、実は日常私たちが食しているオイルなんですね。

 

油脂とは

スーパーでよく見かけるサラダ油、オリーブ油、キャノーラ油(なたね油)、米油、ごま油など常温で液体のオイルのことを「油(あぶら)」と呼び、ラード(豚の脂)、牛脂(牛の脂)など常温で固体の動物の脂肪のことを「脂(あぶら)」と呼びます。

この2つのあぶらを合わせて、「油脂(ゆし)」と言われています。

植物性の「脂」もあり、常温で固体のパーム油、やし油(ココナッツ油やパーム核油)、バター類などがあります。

 

石けんの性質って?

少し専門的なお話になりますが、厳密に言えば石けんの性質は、油脂を構成している脂肪酸の種類でほぼ決まります。

これらの油脂は共通して、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルミトレイン酸などの不飽和脂肪酸が多く含まれています。

不飽和脂肪酸の特徴は、石けんにしたとき肌刺激性がほとんどなく、低温でも溶けやすく洗浄力が高いこと。
なので、石けんのベースに最も適しているんですね。

デメリットは、泡立ちが控えめだったり、溶け崩れやすい石けんができるので、それらの短所を補う油脂を配合して使いやすい石けんになるよう配合します。

一般的に、泡立ちをよくするには「やし油(ココナッツ油やパーム核油)」を、溶け崩れしにくくするには「ラード」や「牛脂」「パーム油」を配合します。(やし油を多く配合すると肌への刺激性が高まります)

こうして、使いやすくバランスの良い石けんが出来上がります。

配合する油脂や割合は人それぞれ好みがあるので、どの特徴を優先したいかで決めます。

油脂の種類はこれ以外にまだまだたくさんあるので、組み合わせや配合を考えると無限にあります。

そうやって考えると、石けんって奥深い!

世界にたった一つ、自分だけの石けんを作ることができます。

そう考えるとワクワクしてきませんか~?

これほど贅沢な石けんは、手作り石けんだけですよ^^

下の表は、簡単ですが油脂による石けんの性質を4段階で評価しています。

参考にしてみてくださいね。


2018年02月02日 | Posted in 原料&素材のお話, 石けんのお話 | タグ: Comments Closed 

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